干物の栄養は鮮魚並み

魚は優れた栄養の宝庫です。血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という優れた不飽和脂肪酸が多く含まれています。これらは特にあじやさばといった青魚に多く含まれます。また血液中のコレステロールや中性脂肪を減らすタウリンやビタミン類などお肉にはない栄養素も含まれています。それをさらに干すことでたんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養素が凝縮されます。
もともと干物は魚を保存するための知恵でした。保存するためであればしっかりと塩をきかせる必要がありますが、冷蔵技術が普及した現代では、干物は保存のための加工法というよりも、魚をより美味しく食べるための調理法です。また減塩志向もあり、塩は控えめとなっているため鮮魚並みの栄養素がしっかりとれます。

近年、魚料理は肉料理に比べ手間がかかることや、調理後の掃除が面倒だということで敬遠される傾向がありました。そんな時こそ焼くだけで簡単に食べられ、栄養もしっかりとれる干物がおすすめです。