いりこ屋はじめて70年【70年の歴史】

武名誉会長と孫
創業者、現名誉会長の坂野武氏は現在98歳。
ただいま足のほうを負傷していますが、とても元気です。
石川県出身、20歳のころから満州で問屋をしていました。
23歳ぐらいのころに戦争にかりだされシベリア抑留の経験者です。
シベリア抑留の話をよくしてくれるのですが当時はとても過酷な状況で想像をはるかに上回るエピソードだらけです。
帰国後は友人から長崎県平戸市を紹介してもらい今からちょうど70年前に平戸に移住し、いりこ製造をはじめました。
その何年か後に魚の養殖もはじめました。
はじめた当初は機械もなくすべての工程が手作業で行われていました。
水汲み作業も干す作業も全てが手作業です。
茹でたいわしをわらにひろげ天日で干し、乾いたら取り込みわらの袋に入れて一輪車で出荷していたそうです。
夏の暑い日も冬の寒い日もすべて手作業で絶対に過酷な状況だったと思います。
今は機械化がすすみ時間も短縮でき高品質のいりこが生産可能になりました。
こういう会長時代の苦労があったからこそ今があると心から思っています。
ほんと尊敬しています。
わらに茹でたいわしを干す風景
二代目坂野武弘会長
初代坂野武名誉会長
『伝統を守る大切さ、進化する勇気』
以前、とある社長からかけていただいた言葉です。
この言葉をずっと頭の片隅におきこれからも商いしていきたいです。
初代、二代目が積み上げてきた70年の伝統を守り、時代に沿って進化していきたいと思います。